半分の時間で解けるなどど、大言壮語しましたが…。(汗)
要は3級試験では一番時間がかかる試算表の問題で
コンパクトに解くためにはどうしたらよいのか、という話です。
仕訳をしないことが成功の秘訣
仕訳しない
今日はこれで行きます(笑)。
受験生の皆さんは3級第3問試算表をどのように解いていますか? 教えてください。#日商簿記 #試算表 #経理 #精算表
— 簿記ファンクラブ ナゾのマスクマン (@bokifan) September 16, 2019
能率のよい試算表の解き方はこちらからhttps://t.co/XoqwUVsk6n
過去にTwitterでアンケートを取ったところ、試算表を解くために仕訳
をしている、
という方が最も多かったんです。
今日は、そのような意見に真向から勝負を挑んでいくような気持ち(笑)です。
Tフォームとは
「Tフォーム」
Tフォームってこんなやつです。
総勘定元帳の勘定口座を省略したものです。
「T字勘定」などとも呼ばれています。
この記事で紹介するのは、仕訳せずにデータをすべて
Tフォームに集約して時間短縮を図ろう、という解法です。
実際にやってみよう
その1 Tフォームを作成する
計算用紙にTフォームを作成します。フリーハンドで大胆にいきましょう。
作成上の注意点として、
- 計算⽤紙にフリーハンドで書く
- 「時間⼤敵」勘定科⽬は適当に省略すべし
- 売掛⾦明細表・買掛⾦明細表を作成するため、売掛⾦と買掛⾦のみ企業毎に書く
こんなところでしょうか?
その2 9/25までの合計額を書き写す
問題の資料(1)にある合計額を書き写します。
売掛金と買掛金だけ合計額ではなく企業ごとの残高を記入してください(売掛金明細表・買掛金明細表がある場合に限定)。
その3 9/26以降の取引を書き写す
ここで、仕訳をしてTフォームに転記したくなります。
が、ここでこらえなければならない。
仕訳は頭の中で行い、直接に転記します。
もう一つ、注意点があります。例えば、26日の取引は次のような仕訳ですね。
26日:(仕 入)450 (買掛金)450
そして買掛金は、福岡商店に対するもののため、
買掛金勘定・福岡商店に転記してください。
その4 売掛金明細表と買掛金明細表
売掛金・買掛金は、9月30日の残高を計算して(マーカー部分)、売掛金明細表と買掛金明細表に記入します。
その5 合計試算表
作成したTフォームから、各勘定の合計を算出し、合計試算表に記入します。
① 現 金
借 方:1,250+1,100=2,350
貸 方:900+10=910
② 当座預金
借 方:3,500+400=3,900
貸 方:1,400+260+20+1,100=2,780
その他の勘定についても同様に計算します。
ただし、売掛金と買掛金は注意が必要です。
① 売掛金(ピンク色は問題資料(1)から!)
借 方:1,900 +610+750=3,260
貸 方:1,600 +120+50+280=2,050
② 買掛金(ピンク色は問題資料(1)から!)
借 方:800 +50+150+110=1,110
貸 方:1,230 +450+400=2,080
最後に借方・貸方の合計金額を算出して、一致したらおしまいです。
その6 残高試算表
合計試算表で求めた借方合計額から貸方合計額を
差し引いて差額を求めて、記入します。
まとめ
どうでしたか?
最初は煩雑に感じる方も多いと思いますが、
繰り返すうちに慣れてしまいます。
後は、同じやり方で続けてみてください。