第5問は決算の問題が出ます。
ということは、決算整理仕訳と関係が深いことになります。
そして、私の調査では毎回出ているのは5つに絞られます。
第5問の決算整理仕訳を調べてみた
売上原価の計算・固定資産の減価償却・貸倒れの見積り・経過勘定(前払費用)は毎回出ています。
また経過勘定(未払費用)は151回試験ではたまたま出なかっただけ、です。(たぶん)
仕訳で示せば、つぎのとおりです。なお、決算整理仕訳は定型的です。
そのため、計算とともに仕訳もしっかりと頭に入れておきましょう。
5項目を問題で確認してみよう
問題を使って、毎回出ている決算整理仕訳を確認しましょう。
その1 決算整理仕訳
《ポイント》
1. 貸倒れの⾒積り
貸倒引当⾦繰⼊:¥8,000×2%−¥100=¥60
(貸倒引当⾦残⾼¥100 に気をつける)
2. 売上原価の計算
1 段⽬の仕訳は期⾸商品棚卸⾼で⾏い、
2 段⽬の仕訳は期末商品棚卸⾼で⾏う。
期⾸商品棚卸⾼は ¥1,000(残⾼試算表・繰越商品残⾼)、期末商品棚卸⾼は ¥3,360(問題資料に与えられた⾦額)です。
3. 固定資産の減価償却
減価償却費:¥10,000×0.125=¥1,250
(定額法の償却率は1年÷8年=0.125)
4. 経過勘定(未払費⽤)
¥8,000×6%×4ヵ⽉÷12ヵ⽉=¥160
(令和1年12 ⽉1⽇〜令和2年3⽉31 ⽇までの4ヵ月分が未払い)
「当期の費用だけど、未払のため
計上されてない」ものが、未払費用であるということです。
5. 経過勘定(前払費⽤)
¥900÷6ヵ⽉×1ヵ⽉=¥150
(令和2年3⽉31 ⽇まで5ヵ⽉経過。未経過分は1ヵ月分)
「当期に支払ったけれど、当期の
費用じゃない」ものが、前払費用であるということです。
説明が長くなりそうです。
別記事にて精算表の作成の手順について書くことにします。